2005年 10月 04日
読書(読み・書き)
『ブランショ小説選』は刊行日に早速購入し少しずつ読み始めているがやはりなかなか進まず。外界との境界が希薄となって溶解していくがごとき観念描写。ブランショを読むとき、恐らく通常の小説やらにおいて普通になされることになっているはずのことをそこに求めていくと全く当て外れになるのだということを肝に銘じなければならぬ。

これと前後して、他に購入していたもの:
『風の旅人』No.16。表紙および巻頭を飾っているEmmet Gowinによる航空写真が素晴らしかったので。この雑誌については今まで全く知らず、今回店頭で(池袋のジュンク堂書店にて)たまたま目に留まったものだが、これ以外の内容も見ごたえ・読みごたえがある。旅行会社を経営しつつ(専務取締役だそう)雑誌も(一人で)編集しているのだというから凄い。バックナンバーなども見てみたい。
風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜

『現代詩手帖』2005年10月号、特集:ヴァレリー新世紀。これを読んでいて、やはりヴァレリーをちゃんと再読したくなる。ところが考えてみると、学生時代にはもっぱら図書館で筑摩書房刊『ヴァレリー全集』および『ヴァレリー全集カイエ篇』を借りて読んでいたので、今手元には翻訳書は文庫本数冊と『ヴァレリー・セレクション上・下』しかないし、原書は文庫サイズ廉価版のものが数冊あるのみ。突然、古書店めぐりをして邦訳を(特に『ヴァレリー全集第3巻、対話篇』を)入手しようという気になり、先週土曜、実に久しぶりに神田神保町へ行ったのだが、予定に反して、結局原書(プレイヤード叢書版『全集』二巻本、ガリマール社)を古本で購入してしまった。ヴァレリー再読の機運はますます自分のなかで高まっている。

そして寝る前に少しずつだが『ディヴァガシオン』を読み進めている。これだけ集中して読んでいるのは何年ぶりのことだろう。ブログを書き始めたことで、かつてのように読むことを再開しかけた格好だ。いつまでつづくかは分からないが…。

by junitchy | 2005-10-04 00:11 | 繙読翻書


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