<   2005年 10月 ( 7 )   > この月の画像一覧

2005年 10月 29日
プレイリスト
以前読んだ或るコラムのなかで「シャッフルモードは、それは無ければ死蔵してしまうことになるであろうような情報にアクセスするための有効な方法である」ということが書かれていた。なるほどシャッフルはいつもの曲順に飽きてしまった時のために用意された単なる付随的機能などではなく、情報過多の状態における情報取得の有効な一手段だというわけである。

たしかにiPodのシャッフルモードで聴いていると意外な曲が続けて流れ、思い掛けず面白いことがあるが、そういった「思い掛けず面白い曲のつながり」をブログで公開するのが(アメリカで)流行っていたらしい。iTunesやiPodでは、最終再生日時が記録され、iPodのデータをMac上のiTunesのデータと同期することができるので、例えば昨日iTunesもしくはiPodで再生した曲の再生順リストを書き出すのもたやすいのである。

以上のことを前置きに書くということ、それはつまり、自分も、実際の再生曲順リストを、あるいはそういうリスト中でハッとさせられるような曲のつながりを紹介してみたい気がしたということである。これは既にして途切れがちになっている(苦笑)本ブログへの投稿を、少しでも回復させるための手段でもあるのだが。もちろん、あの日はこんな曲を聴いていた、という自分だけの記録にもなるだろう。

試しに、今週日曜日に長野方面へ出掛けた際、行き帰りの電車内で聴いていた曲目を、余計なコメントとともにリストアップしてみる。

2005/10/23 7:24 I Feel Free Cream

 #約1年ぶりに乗る長野新幹線。最後尾車両、進行方向右側の窓際の席に座る。
 #朝の日差しの眩しい関東平野を車窓越しに見ながら、音量を上げる。気分は良い。
 #ちなみに60年代もので特に気に入った曲だけを集めたプレイリストをシャッフル。

2005/10/23 7:28 Good Vibrations The Beach Boys
2005/10/23 7:32 Defecting Grey The Pretty Things
2005/10/23 7:35 Concrete And Clay Unit 4 + 2
2005/10/23 7:38 Voyage Of The Trieste Chocolate Watch Band

 #フルートがフューチャされたサイケデリックなインスト曲が、ほどよい眠気を誘う。

2005/10/23 7:44 All Tomorrow's Parties The Velvet Underground
2005/10/23 7:48 My White Bicycle Tomorrow
2005/10/23 7:51 Try It The Hollies
2005/10/23 7:53 Down On Me Big Brother & The Holding Company
2005/10/23 7:56 Cinnamon Girl Neil Young with Crazy Horse
2005/10/23 8:00 Strawberry Fields Forever The Beatles
2005/10/23 8:03 Lies Lulu
2005/10/23 8:07 Private Sorrow The Pretty Things
2005/10/23 8:11 Queen St. Gang Arzachel

 #上記2曲のつながり(Private Sorrow〜Queen St. Gang)が結構良かった。
 #このあたりからトンネル通過が多くなる。

2005/10/23 8:14 The Beat Goes On Sonny & Cher

 #軽井沢駅到着前、トンネルを抜けると、薄く雪化粧した浅間山が突然間近に。
 #やはり昨晩は高い山では降雪だったのだ。白く輝き、美しい。
 #その光景のBGMにソニー&シェールというのは、やや役不足だ。

2005/10/23 8:19 The Drifter HP Lovecraft
2005/10/23 8:22 Tomorrow Never Knows The Beatles
2005/10/23 8:25 I've Got Mine Small Faces

 #空気のひんやりとする佐久平駅にて下車。日差しは強いが風も強い。
 #バス乗り場へ向かい、iPodはいったん終了。

 #帰り。疲れた。駅の軽食堂でそばを食わしてもらうが、美味くない。
 #上りの新幹線は混雑しており、座れず。車両連結部あたりの通路で壁によりかかる。
 #「★★★★」(マイレートで星4つ以上)というプレイリストをシャッフル。

2005/10/23 18:24 Six O'Clock The Lovin' Spoonful
2005/10/23 18:30 Lemonade Kid Kak
2005/10/23 18:35 My Sweet Lord George Harrison
2005/10/23 18:40 Rio Duran Duran
2005/10/23 18:45 Under The Ice The Nazz

 #余り気味なドラミング。場違いなギター。でも好き。

2005/10/23 18:50 My Sharona The Knack

 #何故これに星4つも付けたのだろう、などと思う。好きなのには違いないが。

2005/10/23 18:56 Amelia Joni Mitchell

 #ジョニ・ミッチェルでほっとする。

2005/10/23 18:57 Bartok: Mikrokosmos, BB105(Sz.107), Book IV - 105. Playsong (With Two Five-Tone Scales) Zoltan Kocsis, piano

 #たまにクラシックのピアノ曲が混ざるととても面白い。

2005/10/23 19:00 Things You Cannot See The Action
2005/10/23 19:04 I Believe In You (Single Version) Talk Talk
2005/10/23 19:07 Wide Eyed Girl On The Wall Small Faces

 #早い。あっという間に、大宮駅に到着。ここから在来線へ乗り換え。埼京線快速に飛び乗る。

2005/10/23 19:14 Midnight Rambler The Rolling Stones
2005/10/23 19:17 Walking In Your Footsteps The Police
2005/10/23 19:23 Standing On Higher Ground The Alan Parsons Project
2005/10/23 19:26 Child Of The Moon The Rolling Stones
2005/10/23 19:29 If You're Gone The Byrds
2005/10/23 19:33 Don't You (Forget About Me) Simple Minds
2005/10/23 19:36 Love Is Always Real (previously unissued version) The Gentle Soul
2005/10/23 19:39 Come Around The Action
2005/10/23 19:44 Don't Answer Me The Alan Parsons Project
2005/10/23 19:48 Waltz For Lumumba The Spencer Davis Group

 #撮影フィルムを現像に出したかったので、新宿で下車。
 #フリースを着ていたが、やや暑い。

2005/10/23 19:51 It Happens Each Day The Byrds
2005/10/23 19:59 Sally Go Round The Roses Grace Slick & The Great Society

 #何か食べ直したい気もしたが、もうこのまま帰ることにした。

2005/10/23 20:00 Bartok: Mikrokosmos, BB105(Sz.107), Book III - 83. Melody with Interruptions Zoltan Kocsis, piano
2005/10/23 20:01 Bartok: Mikrokosmos, BB105(Sz.107), Book V - 138. Bagpipe Music Zoltan Kocsis, piano
2005/10/23 20:04 In My Dream The Action
2005/10/23 20:07 Gimme Some Lovin' The Spencer Davis Group
2005/10/23 20:11 Pride (In The Name Of Love) U2
2005/10/23 20:14 Paperback Writer The Beatles
2005/10/23 20:18 Newborn Friend Seal
2005/10/23 20:22 Borrowed Time John Lennon
2005/10/23 20:27 At The Mountains Of Madness HP Lovecraft
2005/10/23 20:32 Here Comes The Rain Again Eurythmics
2005/10/23 20:37 The Word Girl (Flesh And Blood) Scritti Politti

 #家に着く直前に、再生終了。イヤホンを外す。静かな夜。帰宅。

結論。これはこれで面白いが、やはりプレイリスト全部をアップすると煩雑なので、次回からはある部分をピックアップしてみることにしよう。
[PR]

by junitchy | 2005-10-29 18:11 | iPod playlists | Comments(3)
2005年 10月 28日
天を仰ぐ
e0077380_0315379.jpg


e0077380_0333650.jpg




2005年10月16日 都庁前にて。
Hasselblad 903SWC (Biogon 4,5/38 T*)
Kodak BW400CN + EPSON GT-X800 + Photoshop CS2
[PR]

by junitchy | 2005-10-28 00:40 | 写真折節 | Comments(2)
2005年 10月 22日
パースペクティヴ
e0077380_2294726.jpg


2005年10月16日 西新宿にて。

Hasselblad 903SWC (Biogon 4,5/38 T*)
Kodak BW400CN + EPSON GT-X800 + Photoshop CS2
[PR]

by junitchy | 2005-10-22 22:17 | 写真折節 | Comments(2)
2005年 10月 15日
Fiction
Fiction。

すなわち、ギュメ(引用符)の要請。

果たして、どこから、どこまで、ギュメを付すのか — 常にして事後的に要請されるところの。

《とは言え、これはフィクションではない》—《フィクションではない限りにおいて一つのフィクションである、と?》—《既にして、こうした挙措において》—《そもそもの始めから》—《常に、既に。フィクションであるとは、こうした時間性に入り込むことだ》—《さっきからずっと、私は一つのフィクションを、それがフィクションであるということが常に脅かされているような、そんな一つのフィクションを、書いている》—《そう、書いて、だ。そもそも私が何かを書くとしたら、それはいつもこのような条件の元でしかないであろう》—《だが結局、それは言わでものことなのだ》—《フィクションとしての私、私であるところのフィクション》—《かつてそうであったところの》—《その限りにおいて生き延びるであろうところの》。

だから、こうして、私は、再び、書き始めてしまったのだ、既にして、フィクションを書いている、ということを。云々。いやはや...
[PR]

by junitchy | 2005-10-15 20:47 | 冗語縷々 | Comments(0)
2005年 10月 09日
大空位時代
「美に先立たれた一時代」(マラルメ)

——これは『ディヴァガシオン』の冒頭に収められている「未来の現象」と題された散文詩の最後に出てくる一節。ボードレールを思わせる頽廃的なイメージの、未来の見世物小屋、そこでは、とっくの昔に亡くなってしまった(「美」という)女を見世物にしているのだ。ただし、マラルメにとってはこれは「未来の」光景などではない。彼はまさしく彼自身の時代に対してこのような時代認識を抱いていた。曰く、詩の「大空位」時代。巨匠と言われるような大詩人の不在。かつての権威の失墜。失われた美。そして、このような時代認識はまさに「近代(モデルン)」といったものを定義する。こうした状況のなかで「美」を追い求めること。それを捉え、詩句のうちに定着させようとすること。錬金術に例えられるようなその詩作行為そのものが、まさにマラルメの<詩>における、一貫したテーマだった。
[PR]

by junitchy | 2005-10-09 15:02 | 冗語縷々 | Comments(0)
2005年 10月 05日
諸元
型式:6×6cm判 レンズシャッター式広角専用機
寸法:145×112×150mm、1350g(A12マガジン含む) 
フォーカス:目測
最短撮影距離:0.3m
シャッター:メカニカル制御レンズシャッター
速度調節範囲:1〜1/500秒およびB
レンズ:Carl Zeiss Biogon CF 1:4,5 / 38mm T*

…ついに。いよいよ。やっと。待ちに待った。期待。不安。
[PR]

by junitchy | 2005-10-05 23:19 | 写真折節 | Comments(5)
2005年 10月 04日
読書(読み・書き)
『ブランショ小説選』は刊行日に早速購入し少しずつ読み始めているがやはりなかなか進まず。外界との境界が希薄となって溶解していくがごとき観念描写。ブランショを読むとき、恐らく通常の小説やらにおいて普通になされることになっているはずのことをそこに求めていくと全く当て外れになるのだということを肝に銘じなければならぬ。

これと前後して、他に購入していたもの:
『風の旅人』No.16。表紙および巻頭を飾っているEmmet Gowinによる航空写真が素晴らしかったので。この雑誌については今まで全く知らず、今回店頭で(池袋のジュンク堂書店にて)たまたま目に留まったものだが、これ以外の内容も見ごたえ・読みごたえがある。旅行会社を経営しつつ(専務取締役だそう)雑誌も(一人で)編集しているのだというから凄い。バックナンバーなども見てみたい。
風の旅人 編集便り 〜放浪のすすめ〜

『現代詩手帖』2005年10月号、特集:ヴァレリー新世紀。これを読んでいて、やはりヴァレリーをちゃんと再読したくなる。ところが考えてみると、学生時代にはもっぱら図書館で筑摩書房刊『ヴァレリー全集』および『ヴァレリー全集カイエ篇』を借りて読んでいたので、今手元には翻訳書は文庫本数冊と『ヴァレリー・セレクション上・下』しかないし、原書は文庫サイズ廉価版のものが数冊あるのみ。突然、古書店めぐりをして邦訳を(特に『ヴァレリー全集第3巻、対話篇』を)入手しようという気になり、先週土曜、実に久しぶりに神田神保町へ行ったのだが、予定に反して、結局原書(プレイヤード叢書版『全集』二巻本、ガリマール社)を古本で購入してしまった。ヴァレリー再読の機運はますます自分のなかで高まっている。

そして寝る前に少しずつだが『ディヴァガシオン』を読み進めている。これだけ集中して読んでいるのは何年ぶりのことだろう。ブログを書き始めたことで、かつてのように読むことを再開しかけた格好だ。いつまでつづくかは分からないが…。
[PR]

by junitchy | 2005-10-04 00:11 | 繙読翻書 | Comments(0)